さわだ行政書士事務所のブログ|京都・亀岡の相続・遺言・許認可|二足のわらじの奮闘日記

「さわだ行政書士事務所」と「さわだ書店」。京都府亀岡市で行政書士をしながら書店業も頑張っています。

遺言書作成のススメ 大切な人が将来困らないために

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遺言書で将来のための準備

 事が起こってからでは、もう手遅れ。

「事」というのは、自分が亡くなることです。

 

自分がもし死亡したら、現在所有している財産はどうなるか、正確に把握されていますか?

漠然と、「こうなるだろう」は、大きく間違っていないとしても、細かいところで誤解があると、大きな争いになることがあります。

 

大切な人に財産を貰ってもらおうと思われるのなら、その対象の人は、法的に相続人になっていますか?

しかも、その他に、法定相続人はいませんか?

 

知り合いの行政書士が先日に遭遇した話なのですが、相談者は内縁の妻だったために、パートナー(法的には夫婦ではないので)の死亡により一銭も財産が取得できない、しかも、住まいまで追い出されてしまう、というものでした。

財産を丸取りされたのは、亡くなられた方のお姉さんです。

守秘義務があるので詳しくは話せませんが、弁護士を雇ってまで住まいから追いだしたのも、そのお姉さんだそうです。

 

 生前にしておくべきだったこと

 

この場合、亡くなる前に内縁の妻のため、しておくべきことがありました。

 

〇籍を入れること

〇遺言書を書くこと

 

これをされておけば、お姉さんが口を挟むことが、一切できない状況を作り出すことができたのです。

 

遺言書で指定しておけば、兄弟姉妹の相続権は排除することができるからです。

正確には、兄弟姉妹には遺留分が認められないことにあります。

だから、せめて②だけでも、生前にしておくべきだったのです。

今回のケースでは、結局こちら側も弁護士を入れて対応されたそうです。

 

 

亡くなった後で出来ること

 

これは極めて限られます。

「きっと大丈夫」は、勝手な幻想かもしれません。

大切な人が困らないよう、その後の生活が健やかに送れるよう、備えをしておくのは、最大の優しさなのだと思います。

 

遺言書を書くということが、何だか家族を信じていないようで嫌だとか、思っていませんか?

その逆です。

 

遺言を残すことで死後、家族のこれからの事を大切に考えていたことが、遺族は現実のものとして受け止めることができるのです。

 

もちろん争いも防げます。

自分の死によって、家族が争いになるなんて、考えたくもありませんよね。

でも、そんな現実も、事実多くあります。

早く日本でも、「遺言を書く」ことが当然の社会になればいいなと思います。

 

 

そして、愛する人がいるのなら、できれば籍は入れるのがいいと思います。

LGBTのことなど様々な理由があるのかもしれませんし、紙一枚のことなのかもしれませんが、法的な効果が全く違ってきます。

徐々に変わってきてはいますが、まだまだ旧態依然としているのが、日本の社会の現状です。

早く社会が成熟していくことを願います。